日本は長寿国で、高齢者の人口が増え続けています。それに伴い、介護が必要となる人も増えてきています。介護が必要となる人は、日常生活動作(ADL)が低下して思うように日常生活が送れないようになったり、社会生活に参加できなくなったりします。高齢者の心身の状態に合わせて自立した生活を送るために関わる介護サービスは、とても重要なものです。介護士たちが専門性を活かし、高齢者のADLを向上させることで、高齢者は再び自立した生活を送ろうという気持ちになります。しかし、介護士が質の高い介護を提供しようとしても、何を目指しているのか、どんな支援を、どんな方法で、どれくらい提供すれば良いのかを明確にしていないと専門性は発揮できず、質の高い介護を提供することはできません。

介護サービスを提供することで、どのような状態までを目指すのかを決めたものがケアプランです。ケアプランはケアマネージャーが要介護者とその家族から聞き取りをし、希望に添ってケアプランを作ります。そのケアプランに基づいて介護事業所が介護計画書を作ります。この、ケアプランと介護計画書の質が、利用者への介護サービスの質になります。つまり、質の高いケアプランと介護計画書が作成できれば、介護の質は高いものとなります。質の高いケアプランと介護計画書を作るには、アセスメントが重要となります。利用者の情報を多く集め、分析し、プランを作成していくのですが、アセスメントを疎かにすると良いケアプランは作成できないのです。